2022年10月29日(土)
家族の記念日だったので、リッツカールトン大阪のフレンチ「ラ・ベ」に行ってきました。
初めて訪れたリッツカールトンは、英国貴族の邸宅のような気品と重厚感のある佇まい。
壁には18世紀の西洋絵画がずらりと飾られ、家具やしつらえも素敵で、非日常的な空間にテンション上がりっぱなしです⤴
まずは、見た目も可愛らしいアミューズ。
「右から順番に召し上がって下さい」とのことだったので、右から順に、
右:日本酒風味のムース イワシのペースト お米のタルト
鰯独特の青魚の香りにムースの塩味が効いていて、日本酒にも合いそう。お酒が進みます。
中央:ボタン海老のタルタル仕立て
パリパリのクレープに包まれたボタン海老のトロリとした触感と甘みが絶妙。トッピングのバジルとレモン皮が爽やかな後味。
左:鶏レバーのテリーヌ
濃厚な鶏レバーのクセを旨味に代える林檎の酸味と触感。
最後の鶏レバーの味がパワフルなので、お店のアドバイスどおり、最後に食べたのが正解でした。
真ん中のボタン海老がとくに美味しかった。
シャンパンで乾杯!
酸味が強く、塩味の効いたアミューズによく合います。
西洋茶わん蒸しのベースに、キンキの炙り刺身と蕪をのせ、酢橘でさっぱりとあえたもの。
蕪のシャキシャキとした触感と、キンキのこりこりした歯ごたえが美味しい!
フランス語で「湾(La baie)」という意味の店名をもつだけあって、海の幸をヴァリエーション豊かにアレンジした日本人の口に合うフレンチです。
木箱に入って布にくるまれて出てくるので、温かいパンがいただけます。
もっちりとしたジャガイモのパンが美味しかった。
海藻バターと無塩バターの山がワゴンで運ばれてきて、スタッフが目の前で切り分けてくれます。
パンにつけて食べると、芳醇な香りがほわ~っと口の中に広がる濃厚なバター。
前菜です。
まわりを取り巻いている白いマシュマロみたいなのがカリフラワーのムース。ふんわり優しい味。
真ん中の葉っぱの陰で見え隠れしている帆立貝柱のマリネのぷりぷりっとした触感を、柚子のヴィネグレットが爽やかに引き立てていました。
魚料理は、カサゴとオマール海老など甲殻類のテリーヌをブータン(ソーセージ)状にしたもの。
下層がカサゴで、上層がオマール海老、真ん中の黒い部分が海藻バター。
ほのかな潮の香り。
まわりにはトマトや枝豆、インカのめざめ(高級ジャガイモ)、芽キャベツなど新鮮な野菜があしらわれ、身体にも良さそう。
メインの肉料理は、コーヒーバターで焼き上げた蝦夷鹿のロース。
濃厚なフォアグラのソースが鹿肉の力強い味わいをさらに引き立てて、美味しさが倍増。
丹念に下ごしらえして臭みを取った蝦夷鹿のロースは、やわらかくてジューシー。実り豊かな秋ならではの味わい。
徳島産の肉厚椎茸「しいたけ侍」と蕪にはニンニクが香ばしく効いていて、鹿肉との相性もぴったり。
絶品でした。
アヴァンデセールは、しっとりとろけるサヴァラン。
新鮮なフロマージュのクリームがレアチーズのようで美味しい。
柿のコンポートがさりげなく季節感を演出。日本の食材を上手くアレンジしています。
デザートのメイン。
梨のポッシェ自体は美味しかったのですが、チョコレートのソースとは合わなかったのがちょっと残念。
スペキュロスのアイスクリームはシナモンの香りが効いていて、こちらは美味しかった。
甘いものが続いたので、コクのあるコーヒーにホッとします。
プティ・フールは、抹茶とイチジクとリンゴ。
もうお腹いっぱいだけど、別腹です😊
最後はショコラも。いろんな種類のショコラがワゴンサービスで運ばれてきたのですが、一個が限界でした。
コースは2時間くらいでしたが、思い出に残る幸せなひとときでした。