2023年3月18日(土)城見ホール
『安倍晋三回顧録』を読了した翌日、大阪城ホール内の小ホールで開催されている安倍晋三写真展へ行ってきました。
この辺りに来たのはほんとうに久しぶり。以前の様子が思い出せないほど、すっかりオシャレな空間に様変わりしていました。
これが噂の維新府政による民活事業かあ……。
デート向けのオシャレな飲食店が建ち並び、グルメフェスなどのイベントも開催され、若いカップルや家族連れですごい賑わい。
(大阪城公園や安倍晋三写真展の様子は、安倍さんの物真似で有名なビスケッティ佐竹さんがYoutubeで紹介しているので、ぜひご覧になって下さい↓ 佐竹さんの安倍さん、若いころの安倍さんの写真にそっくりです)
人ゴミを抜けていくと、案内のパネルが見えてきました。
東京、山口に続いて、ようやく開催された安倍晋三写真展in大阪。
主催の月刊『正論』に感謝です。
発行人の有元さんがいらしたので、帰り際にご挨拶とお礼を述べさせていただきました。
次は台湾で開催されるそうです。
それにしても、台湾では安倍さんの銅像が建ったり、追悼コンサートが行われたりしているのに、安倍さんが命がけで守りつづけた当の日本では、慰霊碑ひとつ未だに建っていないのは情けないかぎりです。
暗殺現場でさえ「再整備工事」という名目で、ガードレールやアスファルトが撤去され、事件の証拠は跡形もなく消し去られてしまいました。
事件の捜査も間抜けで杜撰な奈良県警に任せたままで、真相は闇に葬られようとしています。
照準器すらないあんなチャチなパイプ銃で、歩きながら相手の急所を一発で撃ち抜くなんて、どう考えても不可能だし、周りに人が大勢いたのに誰一人かすり傷1つ受けていないなんてあり得ません。
この暗殺テロ事件には、不可解なこと、不自然なことが多すぎます。
慰霊碑建立の署名活動や事件真相解明についてSNSなどで声をあげていますが、何も動かず、何も進展せず、無力感ばかりが募ります。
会場内は多くの人で込み合っていました。
老若男女、さまざまな年代の人々。とくに若い人が多いのが印象的でした。
展示写真は接写しなければ写真撮影もOKだったので、その一部をご紹介します。
盟友だった中川昭一さんとの写真。
日本にとってかけがえのない政治家さんを次々と失っていくのは、あまりにも辛すぎて言葉になりません。
安倍マリオが登場したリオ五輪閉会式の演出はワクワク感とサプライズにあふれていて、東京五輪の開会・閉会式よりもはるかに輝いていました。
日本がまだキラキラしていた時代でした。
フォトジェニックで、華があって……自衛隊の最高指揮官にふさわしい凛然とした姿と表情。
もう現れないだろうなあ、こういう日本のリーダーは。
安倍さんの死後の「主のいない議員会館の部屋」。
昭和レトロなデスクライト、使い込んだ文房具、氷川神社のお札に祖父・岸信介と父・安倍晋太郎の写真。
机の上には読みかけの岡義武著『山縣有朋』。
(菅義偉前総理が国葬の弔辞で引用した山縣有朋の歌「かたりあひて 尽しし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」には心打たれました。)
質素で、慎ましく、整理の行き届いたこの議員会館の部屋ほど、安倍晋三総理の人となりがうかがえる空間はないかもしれません。
壁には2022年7月のカレンダー……。
この写真を前にして涙がこみ上げてきました。
安倍さんは著書『美しい国、日本』のなかで、そして『安倍晋三回顧録』のなかでも、独自の国家観を語っています。
安倍さんが目指した日本とは「活力とチャンスと優しさに満ちあふれ、自立の精神を大事にする、世界に開かれた『美しい、日本』」であり、安倍さんが思い描いた「美しい国」とは、「文化、伝統、自然、歴史を大切にし、自由な社会を基本とし、規律を知る、凛とした国」でした。
この言葉を安倍さんの遺言として心に刻みつつ、日本人の一人として自分に何ができるか、考え、行動していきたいと思います。