長谷路~長谷寺ランチ

2023年6月17日(土)

雲一つない青空。梅雨の晴れ間の休日に、初瀬川が流れる長谷寺を訪れてみました。

長谷寺駅

鄙びた駅舎の近鉄大阪線長谷寺駅

背後には大和らしく、丸みのあるなだらかな山々が連なっています。






参道

三輪そうめんや奈良漬、よもぎ餅、よもぎうどん、葛きりなど、昔ながらの奈良の特産品が並べられた昭和の面影を残す参道。

好きだなあ、こういう雰囲気。






外観

参拝の前にお昼を済ませようとランチに選んだのは、古民家カフェの「長谷路」さん。


江戸後期の1812年に竣工、1812~1925年に増築され、国の登録有形文化財にも指定されている貴重な近世・近代和風建築のお店です。

竣工から築200年以上、増築から築100年以上の古民家が現役で使われているなんて凄いですね。







お庭

門をくぐると、趣のあるお庭が出迎えてくれます。






初瀬川から取水した池

縁側の下には池の水が入り込むという、昔の邸宅のつくりになっています。

湿気や虫がすごくて、基礎が腐食しやすいと思うけれど、夏は涼を運んでくれるのでしょうね。





木魚

この木魚を叩いて来意を告げることになっているようですが、待っているお客さんが多くて、ウェイティングリストに名前を書き込む仕組みになっていました。







店内

店内は人が多くてあまり撮影できなかったのですが、欄間の扇模様の透かし彫りや襖絵、床の間飾りや壁の絵画など、昔の日本家屋ならでは味わいが感じられます。

東大寺の瓦飾りの一部なども展示されていて、棟方志功たちの版画を展示する長谷路版画土蔵館も有料で鑑賞できるそうです。





室内から眺める庭

この日は最高気温30度の真夏日だったにもかかわらず、店内は無空調。

それでも意外とそれほど暑くなく、すだれ越しに庭から吹く風が爽やかで、天然の涼を感じることができます。

「夏をもって旨」とした和風建築の良さですね。







冷やしそうめんと柿の葉寿司のセット

メニューの選択肢はあまりなく、奈良観光で定番のそうめんと柿の葉寿司のセット(1100円)を注文。

めんつゆが醤油っぽくて、濃いめのポン酢みたいな味。私はもっと出汁が効いているほうが好みなのですが、夫はこれはこれで美味しいと満足そうでした。

柿の葉寿司は2つともサバ寿司。私はサーモンの柿の葉寿司が好きなので、これも残念ポイントかな。


とはいえ、登録有形文化財でのランチという貴重な体験ができたので、雰囲気込みで大満足でした😊