2023年10月7日(土)
ず~っと行きたかった晴明神社。ようやく訪れることができました。
鳥居の額には、社紋の五芒星(晴明桔梗)が金色に輝いていて、いかにも結界という感じです。
デザイン的にもオシャレですね。
晴明神社は、安倍晴明の死から2年後の1007年に、晴明の屋敷跡に創建されました。
鳥居の前には「安倍晴明公居館之趾」の石碑が建っています。
安土桃山時代には千利休が晴明神社の境内に屋敷を構えていたため、「千利休居士聚楽屋敷趾」の碑も建っていました。
豊臣秀吉が聚楽第を造営したので、利休も近くに住んでいたのですね。
鳥居をくぐると見えてくるのが、一条戻橋のレプリカです。
本物の一条戻橋が1995年に架け直され、その廃材を利用して造られました。
一条戻橋のレプリカのたもとには、アニメチックな式神の石像も置かれていました。
境内全体がテーマパークっぽい感じです。
鳥居のその先にあるのが、左右に「月(陰)」と「日(陽)」を配した「日月柱」です。
陰陽道の世界観をあらわしています。
日月柱の石柱には、かつて四神門の門柱で使われていたものが再利用されいるため「明治37年9月晴明公九百年紀年」と刻まれています。
二の鳥居の奥には四神門が神社を守っています。
安倍晴明の屋敷があったころ、人が訪ねてくると、四神門がひとりでに開閉したそうです。
(現在は電動で開閉。)
屋敷全体がマジカルな空間だったんですね。
四神門にはその名の通り、東西南北の方角に対応して四神(玄武、青龍、朱雀、白虎)の図像が掲げられています。
手水舎の隣にあるのが晴明井。
晴明井から湧き出る水は「晴明水」と呼ばれ、安倍晴明の陰陽道の霊力によって湧き出たとされています。
千利休も茶会の折にはこの水を使用して茶を点て、秀吉にも献上したといいます。
晴明井の周縁には干支が記されていて、水の注ぎ口が恵方を向くように、毎年立春の日に向きを変えるそうです。
恵方に向けることで、無病息災のご利益のある吉祥水が得られるとのこと。
コロナ禍の名残りで現在は水は出ていませんが、いまでも飲用可能だそうです。
社殿にたどり着きました!
他の神社に比べると、若い参拝者が多く、とくに女性が熱心にお参りしていました。
社殿の脇には、安倍晴明像と厄除桃が安置されています。
こちらは安倍晴明像。
陰陽師&天門博士らしく、印を結んで天体観測をしている様子をあらわしています。
日本の神話や陰陽道で、魔よけ・厄よけの果物とされてきた桃。
この厄除桃を撫でると、桃がもつ霊力にあやかれるそうです。
安倍晴明は白狐から生まれたという「葛の葉伝説」など、晴明とキツネは切っても切れない間柄。
安倍晴明は稲荷信仰と習合したことから、この神社でも斎稲荷社が祀られています。
推定樹齢300年のクスノキの御神木。
霊木のパワーにあやかろうと、参拝者が入れ代わり立ち代わり御神木に触れたり、身体を幹に擦りつけたりするので、樹皮がむき出しになっているのが痛々しい。
御神木には、そうっと触れるか、手をかざして「気」のあたたかさを感じるくらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。